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『日本型金融システムのビジョン:金融の機能的アプローチ』 金融庁「日本型金融システム将来ビジョン懇話会」レポート(2002)

【要旨】

・ 金融業は、「金融製造業」と「金融総合サービス業」へ分化していくことが必要である。「金融製造業」においては、資本の効率的利用に関する概念展開力と金融技術がその競争力を左右し、「金融総合サービス業」においては、マーケティング技術、情報技術等が必要となる。
・ 金融システム設計のねらいは、機能的金融の視点に立ち、グローバル化の流れの中で我が国に価値(将来からのキャッシュフロー)をもたらすことができる金融的プラットフォームの構築にあり、資本の効率化を促すシステムによる日本の金融産業の国際競争力の確保が必要である。
・ 経済成長を継続するためにはリスクテイカーが必要である。スペキュレーション能力を育成するとともに、価格メカニズムや金融商品のリスク・セグメンテーション機能を重視することが必要となる。
・ 伝統的ビジネスモデルはリスク会計的にバランスしないものになっており、業態を超えたリスクの最適配分によりポートフォリオを再構成することが必要である。
・ 機能的金融の視点からの金融システムへの提案としては、ノンアセットビジネスへの促進、金融商品の多様化や金融的ビジネスの分化のための業態的制約からの解放、事業・信用リスクの分解を可能にする総合リスク取引所の創設などがある。

日本型金融システムのビジョン:金融の機能的アプローチ

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