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刈屋・Heng・郷古(2004), ARCH型分散変動モデルによる気温リスク・スワップの検証気温変動などに起因する企業の収益変動に対してのリスク管理の意識が高まり、リスクの軽減・移転に関してデリバティブ、証券化などの金融技術の利用が2000 年以降大きく進展してきた。なかでも2001 年6 月東京電力と東京ガスが行った、相互にコストゼロで保険を掛け合う(デリバティブを交換する)気温のリスク・スワップは、金融機関を媒介にしないコスト節約的なデリバティブとして注目される。このような天候リスクに関するリスク管理とリスク対応を展開するためには、企業の収益に影響を与える気温などの天候の変動プロセスを理解する必要がある。 特に気温のプロセスの統計的時系列分析は、企業のキャッシュフロー管理としてのリスク管理や、金融や保険でのリスクヘッジ手段としての派生商品の価値評価において、ますます重要になり始めている。そこでのモデルや分析結果は、戦略的意思決定のために利用可能なものとして、3 ヶ月から1 年程度の期間に対して有効なものである必要がある。 刈屋・牛山・遠藤(2003)では、このような視点からストキャスティック・ボラティリティ(SV)・モデルに基づいて東京の気温時系列プロセスを定式化し、刈屋(2003)の議論に基づいて東京電力と東京ガスのリスクスワップの等価性を検証した。本稿では代替的なモデルとして、ARCH(Autoregressive Conditional Heteroscedastic 条件付分散変動)型時系列モデルを利用して気温のプロセスをモデル化し、SV モデルと比較する。そして本稿でも3 つのARCH 型モデルから見た場合の東京電力と東京ガスのリスクスワップの等価性を検証する。 |
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