京都大学21世紀COEプログラム
公開シンポジウム
「やさしい先端経済分析」 


2004年3月6日(土曜日)
13時30分〜17時40分(13時開場)
会場:京都市国際交流会館
入場無料・定員150名(当日会場先着順)

主催
京都大学21世紀COEプログラム
「先端経済分析のインターフェイス拠点の形成」
共催
京都大学経済研究所
京都大学大学院経済学研究科
(財)総合経済研究所

 京都大学経済研究所・大学院経済学研究科21世紀COEプログラムでは、プログラム開始年度に当たって、本プログラムの目的と意義を一般の方々に紹介し、そのテーマである先端経済分析の内容をわかり易く解説するための公開シンポジウムを開催いたしました。

  シンポジウムの開会にあたって、拠点リーダーの佐和隆光経済研究所長により、本プログラムによる研究教育拠点形成計画とその特徴が説明された後、京都大学を代表して、総長補佐塩田浩平医学研究教授から来場の皆様へのご挨拶がありました。

  続いて、本プログラムを構成する5つの研究グループから、1名ずつのメンバーが、各々の研究グループのテーマとする経済学のフロンティアをやさしく紹介する講演を行いました。

  「経済情報解析研究グループ」から、森棟公夫経済学研究科教授が、2003年のノーベル経済学賞受賞者のグレンジャーとエンゲルの業績について、とくに株式市場への応用の点から紹介を行いました。 「金融工学とグローバル・ファイナンス研究グループ」の木島正明経済学研究科教授の講演では、金融工学とはどのような学問分野で、どのように役立つのかが解説されました。「複雑系経済学研究グループ」の森知也経済研究所助教授は、空間経済学の視点から、都市における産業集積の実態について講演し、「組織と制度研究グループ」の関口格経済研究所助教授は、ゲーム理論の発展と今後の展望について、身近な実例をあげながら解説しました。最後に、「環境・医療・通信研究グループ」から、植田和弘経済学研究科教授が環境経済学における循環型社会の研究についての講演を行い、シンポジウムは、下谷政弘経済学研究科長からのご挨拶によって閉会となりました。

  シンポジウムには150席の会場がほぼ満場となるほど多くの方々にご来場いただき、成功裡に終えることができました。

 

プログラム
司会:
藤井由枝 (京都大学経済研究所研究員)
13:30〜13:45

「先端経済分析のインターフェース拠点の形成」
21世紀COEプログラム拠点リーダー
京都大学経済研究所長
佐和 隆光


ご挨拶
京都大学総長補佐
大学院医学研究科教授
塩田 浩平


13:45〜14:25


「ノーベル賞と時系列分析」
経済情報解析研究グループ
京都大学大学院経済学研究科教授
森棟 公夫

講演者紹介
■スタンフォード大学Ph.D. 京都大学経済学博士
■専門分野:計量経済学
計量経済学における理論的な研究を行っている。特に、時系列分析、金融計量分析など。著書に「計量経済学」(東洋経済新報社)、「統計学入門」(新世社)などがある。
14:35〜15:15


「金融工学の現状と可能性」
金融工学とグローバル・ファイナンス研究グループ
京都大学大学院経済学研究科教授
木島 正明

講演者紹介
■ロチェスター大学ビジネススクールPh.D. 東京工業大学理学博士
■専門分野:金融工学、応用確率論
■日本オペレーションズ・リサーチ学会フェロー(H11〜H13)
社債や国債の価格付け、信用リスクの計量化についての理論研究を行っている。著書に、『期間構造モデルと金利デリバティブ』、『信用リスク評価の数理モデル』(いずれも朝倉書店)などがある。
   
15:15〜15:55


「自己組織化する空間経済:
  産業集積と都市形成の視点から」

複雑系経済学研究グループ
京都大学経済研究所助教授
森 知也


講演者紹介
■ペンシルバニア大学Ph.D.
■専門分野:都市・地域経済学
都市・地域経済学において、特に、産業・人口集積に関する理論および実証研究を行っている。論文は、European Economic Review誌・Regional Science and Urban Economics誌・Journal of Development Economics誌などに掲載されている。
   
16:10〜16:50


「ゲーム理論による経済分析:
  未来の経済理論としての不安と期待」

組織と制度研究研究グループ
京都大学経済研究所助教授
関口 格

講演者紹介
■東京大学博士(経済学)
■専門分野:ゲーム理論・情報の経済学

主要な研究テーマは、ゲーム理論の手法を用いた長期的関係の経済理論の構築である。論文は、Journal of Economic Theory誌・Games and Economic Behavior誌などに掲載されている。
   
16:50〜17:30


「環境経済学のフロンティア:
  循環型社会の経済性」

環境・医療・通信研究グループ
京都大学大学院経済学研究科教授
植田 和弘

講演者紹介
■京都大学経済学博士、大阪大学工学博士
■専門分野:環境経済学・財政学

持続可能な社会(Sustainable Society)の理論と政策を研究している。著書に、『環境経済学』(岩波書店)、『廃棄物とリサイクルの経済学』(有斐閣)などがある。
   
17:30〜17:40
   
閉会の辞
京都大学大学院経済学研究科長
下谷政弘